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2023/08/23

Parallels Desktop スナップショット領域が開放されない時の対処

Parallels Desktop 上の仮想マシンのスナップショットを全て削除したにも関わらず、仮想マシンの .pvm ファイルサイズが減らず、メニュー > 構成 > 一般タブ でみるとスナップショットが残っている時、スナップショット領域を開放する方法を示します。具体的には次の画面のような状態です。


対処方法:

⒈ 仮想マシンをシャットダウンする

⒉ 仮想マシンファイル.pvmの場所を確認する

    Parallels Desktopコントロールセンターから、仮想マシンを右クリックし、Finderに表示で確認する。

⒊ ターミナルアプリを起動し、次のコマンドを入力する

    prl_disk_tool  merge  --hdd   "/Users/[アカウント名]/Parallels/[仮想マシン名].pvm/harddisk.hdd"

    仮想マシンの.pvmファイルの場所は、実行環境に合わせてください。標準的なインストールでは上記のようなフォルダです。

    仮想ディスクが複数ある時は、全ての.hddファイルに対しprl_disk_toolコマンドを実行します。

⒋ [仮想マシン].pvmファイルを右クリックし、パッケージの内容を表示する

⒌ Snapshot.xmlファイルを削除(ゴミ箱に入れる)

⒍ 仮想マシンを起動する

    しばらく真っ黒の画面が続くが、そのうちに立ち上がってくる。

⒎ 再度、仮想マシンをシャットダウンして、メニュー > 構成 > 一般タブでディスクの右横の「再利用」ボタンをクリックする

⒏ 仮想マシンを再起動後、シャットダウンする

⒐ メニュー > 構成 > 一般タブでディスクを確認する

    縮小されていたら、無事完了です。



2023/03/04

Parallels Access エージェントが表示されない

現象

複数のMacにParallels  Access エージェントをインストールしたのですが、iPad等のAccessクライアントからは、いずれか1台しか見えないという障害が発生しました。

具体的にやりたい事は、Macbook AirとiMscにAccessエージェントをインストールし、iPadのAccessクライアントから、それぞれに接続しようとしました。しかし、次のような状態でした。

1. それぞれのエージェントからParallelsアカウントにサインインしても、はじめにサインインした方がオフになる。

2. クライアントには1台しか見えず、接続すると後からサインインした方に繋がる。

Parallelsサポートに調査依頼し、原因が分かりましたので情報共有します。

原因

後から購入したiMacの初期セットアップ時に、MacBook Air のTime Machine バックアップからクローン化したため、Accessエージェントの内部ホストIDが重複したことでした。

2台とも同じホストIDになったため、いずれか1台しかアカウントにサインインできないとか、後からサインインした方に接続されるといった現象になりました

対策

1. それぞれのAccessエージェントで、Parallelsアカウントからサインアウトします。

2. 各環境で、ターミナル(Finder> 移動> ユーティリティ> ターミナル.app)を開きます。

3. 各ターミナルから、次のコマンドを実行します。

 paxctl  set  —reset-host-id   

 The Server has been successfully configured.

  • Failed to apply new parameters: PRL_ERR_CANT_CHANGE_HOST_ID」が表示された場合、Parallelsアカウントからサインアウトされていません。サインアウトしてからやり直してください

  • zsh: command not found: paxctl」が表示された場合、次のように入力します。

  /Applications/Parallels Access.app/Contents/MacOS/paxctl set  —reset-host-id  

    4. 各エージェントで、Parallelsアカウントにサインインします。

    5. システム設定 > プライバシーとセキュリティ > フルディスクアクセスにて、

    • Parallels Accessに権限を与えます。

    6. Parallels Accessの内部ホストIDは、次のコマンドで確認できます。

     paxctl  info  --full 

                                           :                                              
     Host ID: {2537da2b-b48c-4d86-9eff-a22ae05bf77e} 
                                           :                                              

    参照

    Parallels KB(ナレッジベース)

    Parallels Access incorrectly detects registered computers after drive cloning

    留意

    Accessエージェントのアンインストール後、再インストールしても、既に割り当てられている内部ホストIDはリセットされません。

    謝辞

    障害対応にご協力いただいたParallelsサポートのメンバーに感謝申し上げます。