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2024/09/07

iSCSI Initiator for Apple silicon Mac

Apple Silicon搭載のMac向けiSCSIイニシエータ 

Apple Silicon (M1/M2/M3 ....)搭載のMac向けに提供されているiSCSIイニシエータは次の二種類である。

iSCSIイニシエータ製品の特徴

比較項目DAEMON ToolsXtend SAN iSCSI Initiator for macOS
価格$9.0 (iSCSI Initiatorのみ)$194.0
ターゲット選択リモートデバイスとして、自動的に選択されたiSCSIターゲットを定義し、iSCSIターゲットを選択する。Discover Targetとして、ターゲットのIPアドレスを設定し、表示されたタッゲトの中から選択する。
ディスク初期化ディスクユーティリティでマウントされたデバイスを初期化しボリュームを作成する。ディスクユーティリティでマウントされたデバイスを初期化しボリュームを作成する。
入出力速度遅い速い

iSCSIイニシエータ製品の入出力速度比較

実行環境

  • Macbook Pro M2
  • AmorphousDiskMark

実行結果 

  • DAEMON Tools


  •  Xtend SAN iSCSI Initiator for macOS


 


2024/08/21

MacOSの大容量ディスクフォーマットは遅い

 MacOSで、大容量ディスクをフォーマットする時、Windowsのようなクイックフォーマット機能がないので、非常に時間が掛かる。

プログレスバーも表示されないので、ただひたすら待つ事になる。

ATTO Xtendで、NetGearのNASをiSCSIで利用しているが、500GB位のサイズのLUNをAPFSフォーマットするくらいなら、時間もそこそこで終わるけれど、1TB以上になると半日経っても終わらない。

そこで、見つけた裏技は次のような方法である。

  1. まずは、小さめの200GB位のボリュームサイズでLUNを作成。
  2. iSCSIターゲットをMacから接続(Login)する。
  3. ディスクは初期化されていないので、初期化するかという問い合わせダイアログが表示されるので、初期化を選択。
  4. ディスクユーティリティが立ち上がるので、任意のボリューム名でAPFSフォーマットする。
  5. フォーマットが完了すると、マウントされるのでアンマウント(取り外し)。
  6. iSCSIターゲットからも切断(Logout)。
  7. NASの管理画面を開き、LUNサイズを変更(増加)。例えば、200GBのLUNを3TBサイズに変更。
  8. 再び、iSCSIターゲットをMacから接続。
  9. ディスクユーティリティを開き、対象のディスクを選択する。この時、ディスクの下に表示されるパーティションやボリュームではなく、ディスクを選ぶこと。
  10. First Aidを実行。これにより、拡張されたサイズまでパーティションマップが再作成される。
  11. そのディスクに対して、パーティション作成を実行し、現在のパーティションサイズを最大値まで増やす。
  12. 本当の最大値まで増やそうとすると、パーティションの拡張ではなく、再作成になるので初期化と同じ事になるので、少し手前まで。
  13. これで、マウント中のボリュームは拡張され、200GBから3TBに変更とされている。

2024/01/15

MacでRaspberry Pi OSを動かすには

準備するもの

    Raspberry Pi OS ARM64

    QEMUインストール

    HomeBrewでインストール

    $ brew install qemu

    イメージファイル抽出・加工

    $ unxz 2023-12-05-raspios-bookworm-arm64.img.xz
    • Mac上で上記イメージファイルをダブルクリックするとマウントされるので,その中から kernel8.img  bcm2710-rpi-3-b.dtb を取り出す。
    • 取り出したあとはディスクイメージを取り出してアンマウントしておく。
    $ qemu-img convert -f raw -O qcow2 2023-12-05-raspios-bookworm-arm64.img 2023-12-05-raspios-bookworm-arm64.qcow2

    $ qemu-img resize 2023-12-05-raspios-bookworm-arm64.qcow2 64G

    実行スクリプト

    #!/bin/sh
    qemu-system-aarch64 \ 
        -m 1G \
        -M raspi3b \
        -kernel ./RasPi3/kernel8.img \
        -dtb ./RasPi3/bcm2710-rpi-3-b.dtb \
        -drive file=./RasPi3/2020-08-20-raspios-buster-arm64.qcow2,format=qcow2,if=sd \
        -append "console=ttyAMA0 root=/dev/mmcblk0p2 rw rootwait rootfstype=ext4 dwc_otg.fiq_fsm_enable=0 bcm2708_fb.fbwidth=1280 bcm2708_fb.fbheight=720" \
        -serial stdio \
        -no-reboot \
        -device usb-kbd \
        -device usb-mouse \
        -device usb-net,netdev=net0 \
        -netdev vmnet-bridged,ifname=en0,id=net0 \
        -smp 4

    セットアップ 

    $ sudo raspi-config --expand-rootfs

    パーティションサイズ変更

    $ sudo cfdisk  /dev/mmcblk0

    /dev/mmcblk0p2のサイズを最大サイズに resize / write  /  quit

    $ resize2fs  /dev/mmcblk0p2